産婦人科の初診で受ける検査
妊娠?と思ったら、なるべく早く産婦人科を受診しましょう。初めての診察では、だいたい次のような診察と検査が行われます。
- ★問診/問診表に受診の目的やこれまでの健康歴を記入します。月経周期、最終月経、妊娠や分娩の経験、これまでにかかった婦人科の病気などを記入します。診察では医師が問診表を参考により詳しく質問します。基礎体温表をつけている人は持っていきましょう。
- ★身長、体重の測定
- ★血圧の測定
- ★妊娠反応検査/尿中のホルモンを測って妊娠の確定診断をします。
- ★尿検査/尿糖、尿タンパクなどを調べます。
- ★血液検査/血液型(ABO、RH)の他、貧血の有無など血液の一般検査です。
- ★内診/内診台で受けます。腟の中の状態を見たり、おなかの触診で子宮、卵巣などの大きさや固さを見ます。
- ★超音波検査/経腟(けいちつ)超音波検査は内診台で受けます。胎嚢(たいのう)の位置や胎児心拍を観察して、妊娠の確定診断及び、子宮外妊娠などの異常がないことを確認します。同時に、子宮筋腫(きんしゅ)や卵巣嚢腫(のうしゅ)などの婦人科トラブルの有無も調べます。
出産予定日の決め方
妊娠!とわかったら、まず気になるのが出産予定日。出産予定日は最終月経の開始日を基準に、妊娠週数でいうと40週の最初の日、つまり280日目になります。受精した時はすでに妊娠2週ですから、280日から14日をひいた266日間が実質の妊娠期間になります。
ただし、月経周期が規則的な人でも、ときには排卵日がいつもと違うことがあります。月経が不順な人では、受精の時期がかなり変動しがちです。このため、超音波検査で赤ちゃんの大きさを測ることで、より正確な出産予定日を決めます。
超音波検査ではCRL/頭殿長(とうでんちょう)といって、赤ちゃんの頭からおしりまでの長さを測ります。妊娠11週ごろまでの赤ちゃんの大きさは、まだ個人差がありませんから、妊娠の早い時期に頭殿長を測ると、正しい妊娠週数がわかり、出産予定日を正確に出すことができるのです。
薬とレントゲン検査は慎重に
妊娠のごく早い時期に、胎児は生物進化の過程を一気にたどります。妊娠7週までに、魚類→両生類→爬虫類(はちゅうるい)→哺乳類(ほにゅうるい)→ヒトへと、急速に成長するのです。とくに妊娠4~7週の間は、脳や内臓、目や耳などの主要な器官が早いスピードでつくられる時期です。この時期にむやみに薬を飲んだり、レントゲン検査を受けたりすると、赤ちゃんに異常が起こらないとも限りません。ほとんどは直接の影響はないとはいえ、注意するに越したことはありません。