排卵の有無を知りたい時は基礎体温を
妊娠1ヶ月は、妊娠かな?と胸がドキドキする時期ですね。 一般には週1~2回のペースでセックスしている夫婦であれば、かなり厳重に避妊していない限り、妊娠する可能性はおおいにあります。一方で、「毎月の月経は流産」といわれたりします。というのは、受精卵が子宮へ届くことは、実はよくあること! ただし、子宮のふかふかベッド(子宮内膜)にもぐりこもうとしてうまく着床できずに、妊娠しないことも多いのです。女性(母体)が何も知らないままに、妊娠しかけて流産している状態で、これはケミカルアボーション(化学的流産)とも呼ばれます。
いずれにしても、妊娠1ヶ月では妊娠かどうかはまだわかりませんが、排卵があったかどうかを知りたい人は、月経開始日から基礎体温を毎朝つけるといいでしょう。排卵は普通、月経開始から2週間たったころで、排卵があれば基礎体温は高くなりますし、妊娠するとそのまま高温が続きます。
ささいな体調の変化が起こることも
妊娠が成立するのが妊娠3週ごろなので、妊娠1ヶ月ではまだ妊娠の自覚はほとんどありません。でも、妊娠をすると、女性の体の中では、hCG(ヒト絨毛<じゅうもう>性ゴナドトロピン)やプロゲステロン(黄体<おうたい>ホルモン)がたくさん出てきます。
そのため、次の月経がくるはずのころに、「何か今までと違う体調の変化」に気がつく人もいます。あくびばっかり出て眠くなったり、なんとなくだるくて熱っぽい感じがしたり、朝起きておなかがすいている時に軽い吐き気を覚えたり……。
これらは、妊娠による体の変化がサインを出しているのです。こんな小さなサインに気がついたら、何よりもまず、妊娠かな?と思ってみることが、とても大事です。
葉酸を積極的にとりましょう
葉酸はビタミンB群に属する水溶性ビタミンです。葉酸には、胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを低減する働きがあります。このため、妊娠前から妊娠3ヵ月までの間、葉酸を豊富に含む食品、または栄養補助食品を積極的にとるように勧められています。まだ飲んでいない人はこれから飲みましょう。栄養補助食品で葉酸をとる場合は1日量0.4㎎で十分。摂り過ぎないように注意しましょう。
薬剤やX線などの影響で、胎児の器官形成に異常が起こることがあります。妊娠3週(受精から2週間くらい)はまだ心配ありませんが、妊娠4週以後、影響が心配になります。薬を飲んだり、X線検査を受ける必要がある場合には、妊娠の可能性があることをきちんと医師に伝えましょう。