赤ちゃんに話しかけましょう
赤ちゃんは妊娠4ヶ月ごろから音を感じるようになっていますが、妊娠5ヶ月ごろには、音を伝える内耳の蝸牛(かぎゅう)という部分が完成します。聴力の発達とあわせて、脳の記憶装置である海馬(かいば)もじょじょに発達します。赤ちゃんはこのころからだんだんに音の区別がつくようになり、よく聞くママの声を記憶するようになります。
赤ちゃんからの「元気だよ!」といううれしい便りが胎動(たいどう)です。胎動を感じたのをきっかけに、ママも赤ちゃんに語りかけましょう。最初は小さな動きですが、だんだんに大きくはっきりした動きになると、パパがおなかに手を当てても胎動がわかるようになります。赤ちゃんはずっと動いているわけではなく、動いたり、休んだりを繰り返します。赤ちゃんが胎動でサインを送ってきたら、パパも話しかけて声を聞かせてください。誕生後、きっとパパの声に反応してくれるでしょう。
マタニティウエアの準備を始めましょう
おなかだけでなく、乳房も大きくなります。ウエスト回りやおしりにも脂肪がついて、体全体がふっくらしてきます。ブラジャーやショーツなどのインナーが1サイズ大きくなる人もいます。アウターはTシャツや1サイズ上のボトムなどで間に合いますが、そろそろマタニティウエアの準備をするころです。
体を循環する血液の量が増え、新陳代謝も活発になって、汗をかきやすくなったり、ホルモンの変化で肌が過敏になる場合があります。顔のシミが目立ってくる人もいます。シミ対策には紫外線を避けるのが一番です。日傘や帽子で日差しをカバーし、紫外線予防のスキンケア製品を上手に使いましょう。
妊娠中から授乳期、卒乳後まで、ずっと使える!肌に優しいシルクインナー
赤ちゃんにやさしいセックスは?
妊娠5ヶ月から7ヶ月までの妊娠中期は比較的トラブルの少ない安定した時期といわれています。安定期ならセックスも十分に楽しみたいパパですが、ちょっと待ってください! セックスが流早産のリスクを高めることがあります。
腟内にはいつも何種類かの細菌がいます。なかでもデーデルライン腟桿(かん)菌は、腟内を酸性にして悪玉菌が増えるのを防いでいます(腟の自浄作用)。腟内で善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れた状態を「細菌性腟症」といい、セックスをきっかけに悪玉菌が暴れだすと、赤ちゃんを包む膜に感染して絨毛膜羊膜炎を起こし、破水や早産が起こる心配があります。
細菌性腟症の場合、自覚症状はほとんどないか、あっても黄色みを帯びたおりものが少し増える程度です。最近は腟分泌物検査を行う病院が増えています。積極的に検査を受け、細菌性腟症の診断を受けたら治療を受けるとともに、セックスを控えましょう。妊娠中はセックスを控えることが赤ちゃんを守るやさしさにつながるわけですね。