つわりがひどい時は医師に相談を
妊婦さんのなかには、つわり症状が強く現れる人もいます。つわりがあまりひどいと、おなかの赤ちゃんをうとましく思ってしまうかもしれません。でも、つわりは赤ちゃんが「ぼく(わたし)、ママのおなかの中にいるよ」と知らせる便りなので、赤ちゃんを嫌いにならないで! つらい時は家族の助けを借りたり、必要なら治療を受けながら乗り切りましょう。
嘔吐が続いて水分がとれない時は脱水が心配になります。輸液などの治療を受ける必要がありますから、早めに主治医に相談しましょう。唾液がいつも出る人はこのタイプに入るので注意しましょう。
「つわりぐらい、我慢できないなんて」という、家族の無理解な態度は一番困ります。家族にはつわりのつらさを伝えて、食事が作れない時は、代わりに作ってほしいなどと具体的な手助けを求めましょう。家で吐いてばかりいる妊婦さんも、外に出て気分転換をしたり、外食をするとウソのように食べられることもあります。
便秘は早めに解消しましょう
妊娠前は便秘でなかった人も、ホルモンの影響で便秘がちになりますし、つわりで食事や水分の量が減ると、症状が強くなります。頑固な便秘になる前に、以下のように早めに対処しましょう。
- ★朝、起きぬけに冷たい水や牛乳を飲む。
- ★朝食後などの便意を感じた時にゆっくりトイレタイムをつくる。
- ★根菜、豆類、海藻、寒天など繊維質の多い食事を心がける。
- ★適度に体を動かす。
- ★乳酸菌を含む飲料などで腸内細菌のバランスをよくする。
以上のような対策で治らない時は、産科で早めに緩下剤を処方してもらうことも大切です。便秘が続くと痔の原因にもなります。妊娠中に多い痔を防ぐためにも、便秘は早めに治すのがコツです。
妊婦健診に通院する病院を決めましょう
妊娠11週までは早期流産といって、主に胎児側に原因のある流産の心配がありますが、胎児心拍が確認できると、その可能性もほとんどなくなります。早期流産の心配がなくなったら、そろそろ、現住所の役所に妊娠届けを提出して、母子健康手帳の交付を受けます。
お産をする病院をどこにするか、考えていますか? 里帰り分娩を予定している人も、妊婦健診に通う病院を決める時期です。家族や先輩ママの意見なども聞いて情報を集め、決めましょう。
妊娠9~11週ごろまでに、超音波検査で赤ちゃんの頭からおしりまでの長さ(CRL/頭殿長<とうでんちょう>)を測ると、正確な出産予定日がわかります。月経開始日から機械的に280日目と計算すると、月経周期が不順な人などは、不正確になったり、妊娠12週以後では赤ちゃんの大きさに個人差が出てきて、正確な妊娠週数がわかりにくくなります。
出産予定日を正しく知るためにも、早めに病院を決めて、スケジュール通りに妊婦健診を受けましょう。