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共同体が日本を、世間を律しているんですけど、 今、共同体のあり方というのは非常に難しい。 戦後、世間を会社に引っ越したんですね。 つまり会社が一家になった。子育て、社宅、老後の面倒まで会社でみる、と そういうことで会社をやってきたわけだけど、 こういう世の中になって、それができなくなってきた。 そのとたんに、共同体がなくなっちゃったわけですよ。 村の共同体も消えちゃって、都会に変わっちゃったでしょう。 地域的なコミュニティーというのがほとんど消えちゃった、急速に消えていきましたから。
もうひとつは、会社が増えすぎちゃったんです。 今、労働人口の7割がサラリーマンでしょう。 それは非常に不健康なことです、おそらく。 給料をもらって仕事をする、ということは、仕事第一じゃないということです。 会社第一だと。それはもういろんなことに出てくるでしょう。 そうすると、仕事が手抜きになっていくんですよ。 仕事がちゃんといくよりも何よりもまず、会社がちゃんといかないと、という話になる。 そうすると仕事そのものに対する忠実よりも、 組織に対する忠実の方が高くなります。
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