子宮の大きさ/大人の頭大(妊娠19週末)
胎動を感じるようになります
おなかの赤ちゃんの動きを、ママ自身が自覚することを「胎動(たいどう)」といいます。赤ちゃんはもっと前から動いていたのですが、妊娠5ヶ月に入ると、「アッ、赤ちゃんが動いた」とママが感じるぐらいに、力強く足で蹴ったり、手を伸ばしたりするのです。
胎動を初めて感じた時のことを、「腸がグルグル動くような感じ」とか、「おなかの中でガスがモゴモゴと動いた感じ」とか、「何かがピクピクッと動いた」とか表現するママが多いようです。経産婦のほうが初産婦より2~3週間ぐらい早く、妊娠17週ごろに胎動を感じます。初産婦は妊娠19~20週ごろからでしょう。
胎動はおなかの赤ちゃんからママへのうれしいメッセージです。体を動かしている時より安静にしている時のほうが感じやすいので、赤ちゃんの手足や体が子宮壁にぶつかる元気な知らせを感じるように、静かに体を横にして神経を集中させてみるといいですね。
赤ちゃんの発育を知るうえで大事な情報ですから、胎動を初めて感じた日を母子健康手帳にメモして、次の健診で主治医に伝えます。
おなかが目立ちはじめます
子宮は、大人の頭ぐらいまで大きくなります。外見からもかなり、おなかのふくらみが目立つようになります。
大きくなった子宮は、おなかごしに触診できるようになります。妊婦健診では、子宮底長(ていちょう)といって、恥骨(ちこつ)の中央から子宮の上の端までの長さを測れるようになります。健診時の基本的な検査では、体重や血圧、むくみ、尿などの他に、子宮底長や腹囲(おなかの大きさ)を測るようになります。しかし、子宮や臍帯(さいたい)、胎盤(たいばん)、そして赤ちゃんの発育などは、超音波検査からの情報のほうがより正確です。子宮底長やおなかの大きさには個人差もありますから、特別な注意を受けない限り、外見のおなかが小さい、大きいと心配する必要はありません。
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「おりものが多い」はトラブルのサイン!
妊娠中はホルモンの関係で妊娠前より少しはおりものが増えますが、妊娠前の排卵期に普段より少し増えるのと同じぐらいの量です。もし、おりものが多くなったり、黄色味を帯びたり、においがきつくなったりした時は、次の妊婦健診を待たずに診察を受けます。
おりものがちょっと多い時、「細菌性腟症」のことがあります。細菌性腟症は症状も軽く母体には悪さをしないのですが、炎症が進むと、後期流産(妊娠12~21週の流産)の原因になる心配があります。このため、妊娠18~20週ぐらいで腟分泌物検査を行う病院が増えています。ママ自身も「妊娠中におりものが増えるのは当たり前」と思わずに、おりものが多い時は診察を受けましょう。また、おりものは本来透明です(下着について乾くと白くなります)。色がついているのに気がついた時も、早めに診察を受けましょう。