子宮の大きさ/大人の握りこぶし大(妊娠11週末)
子宮はじょじょに大きくなります
子宮は恥骨(ちこつ)の陰にあり、妊娠していない時の大きさは、大きめの鶏の卵ぐらいです。妊娠後は少しずつ大きくなって、妊娠11週の末には、大人の握りこぶしぐらいの大きさになります。でも、まだ恥骨のかげに収まるぐらいの大きさなので、おなかがふくらんできた実感はないでしょう。
つわり症状がピークに
つわりの原因ははっきりとはわかっていませんが、妊娠後に大量に分泌されるhCGというホルモンによるとする説や、母体が胎児を異物と感じるアレルギー反応が原因という説があります。また、精神的なストレスが自律神経のバランスを乱すことも影響しているといわれています。
つわりの症状や程度には個人差があり、気にならないほど軽い人もいる一方で、かなり重い人もいます。
つわりの症状はいろいろですが、一番多いのが吐き気と嘔吐です。匂いに敏感になって、ごはんや湯気、肉や魚、冷蔵庫の匂いなどで気分が悪くなる人もいます。食べ物の好みが変わったり、同じ物ばかり食べたくなることも。また、つばがたくさん出てティッシュペーパーが手放せないというタイプのつわりもあります。
つわりは妊娠7~9週ごろがピークですが、11~12週ごろには治まることが多いので、次のような上手な食べ方で乗り切りましょう。
- ★食べられる物だけを食べます。赤ちゃんは何よりも先に、自分が必要なエネルギーを母体からもらいます。ママの食欲が落ちても、赤ちゃんは大丈夫ですから、無理に食べる必要はありません。
- ★朝起きた時に胃がカラだと吐き気が強まります。夜中に一度起きておにぎりやパンなどを少量食べましょう。日中も少しずつ何度も食べるようにします。
- ★酸味、とくにみかんなどの柑橘類は吐き気を誘うので控えます。
- ★同じ物でも冷蔵庫で一度冷やすと食べやすくなります。
- ★水を一気に飲むと吐き気を誘いますから、かわりに氷を口に含んで溶かしながら水分補給をします。
妊婦健診はきちんと受けましょう
妊婦健診は母体と赤ちゃんの健康を守る上で、非常に重要です。とくに妊娠初期には、母体の全身的な健康をチェックしたり、流産のリスクがないかどうか、双子などの多胎かどうかなど、基本的なことを調べます。また、妊娠の早い時期に超音波検査を受けると、正確な出産予定日がわかります。ですから、妊娠らしいと思ったらなるべく早く妊婦健診を受けましょう。
妊婦健診は4週に1回の受診が一般的ですが、妊娠初期は2週に1回健診をする医療機関もあります。母児ともに大事な時期なので、指示されたスケジュール通りに検診を受けましょう。