イタズラされて困る物はきちんと収納を
腕も足も強くなり、よじ登ったり飛び降りたりと、ハイハイをしていたころとは子どもの目線も力も違います。この辺でもう一度、子どもが遊ぶ時やイタズラする時の事故やケガを防ぐにはどうしたらいいか、室内のチェックをしてみましょう。
まずはキッチンから。重いから動かせないと思っていた保存用の広口びんや、隅のほうに置いておいたお酒の空びんなども平気で抱えてきますし、タマネギやジャガイモなどの野菜や缶詰などを放り投げて遊ぶこともよくあります。子どもが散らかすと困る物、危ない物はカギのかかる戸棚にしまうようにしましょう。
食卓椅子などに乗って、テーブルや棚の上に置いてある物(調味料やコーヒー、紅茶など)も触りますから、改めて手が届かない場所に置き換えを。
次に、居間ではTVやオーディオ、パソコンなどに強い興味を持つ時期です。リモコンやビデオテープ、フロッピーディスクなどイタズラされたくないものは引き出しやサイドボードにしまってロックしましょう。
していいこと、悪いことのしつけを
目で見たり耳で聞いたりと、子どもなりにアンテナを張りめぐらしながら、ママやパパなど周囲の大人がすることを手本にして、子どもは育っていきます。「子は親の鏡」という諺(ことわざ)通りで、たとえば大人が食器を投げれば子どもも投げ、親が子どもを叩けば子どもも他の子をぶったりします。子どもにしていいこと、悪いことのしつけをするということは、まず、親自身が自分の行動に注意するということなのです。
ただ、このころの子どもはまだ幼くて、していいことと悪いこと、人に迷惑がかかることかどうかの区別がついていません。自分の欲求を最優先させるワガママ者といっていい状態なので、親がどんなによい手本を見せても、好奇心が先にたって大人から見るととんでもなく「悪いこと(イタズラ)」をいっぱいするものなのです。
でも、そろそろ社会性を育てる必要性がありますから、していいこと、悪いことのケジメを教えていくことが大切です。とくに、たとえばマッチをするなど、自分にも周囲にも危ないことをした時は、本気で叱りましょう。子どもは親の顔色や表情をとてもよく読み取るもの。親が自信なさそうに口先だけで「だめよ」と言っても、効果は半減してしまいます。本当にいけないことをした時は、断固とした態度で叱ることも必要です。
してはいけないことの中には、ヤケドなどの事故につながる物には触らないことも含まれます。炊飯器やポット、コーヒーメーカー、トースターなどの家電製品は手の届かないところに置くのも限界がありますから、触ってはいけないとしっかり教えましょう。