ファースト・シューズの選び方
歩き出したら靴を履かせて、いろいろなところへ連れて行ってあげたい……。親のほうはそう思ってかわいい靴を買っても、子どもは嫌がって履かないことがよくあります。
考えてみればそれも当然で、今まで裸足かせいぜい靴下を履いた程度で自由に足を動かしていたのに、急に何か固い素材の物で足先をくるんでしまうのですから、子どもからすれば勝手が違い、「歩きづらい」「こんなのイヤ」と思ってしまうのです。
ファースト・シューズを選ぶときは、ソフトな布製または皮製のものを選び、必ず実際に履かせてみて、つま先に余裕があって足を締め付けすぎないものを買うようにします。ひもで結ぶタイプのものよりも、マジックテープで止めるタイプのほうが履かせやすいでしょう。ズック靴やサンダルは、もう少し大きくなってから。
最初は室内で履かせて慣れさせても。もし、履くのを嫌がって脱ごうとする様子が見えたら、靴を履かせるのは少し待ってみます。
大人が冬に履く室内履きのような底のついた厚手の靴下を靴がわりに履かせる方法もあります。ちょうどよいサイズがない場合は大人用の厚手靴下を切って小さく縫い直しても。そのまま外でも履かせ、「何かを履いて歩く」ことに慣れたら靴にかえてみましょう。
子どもの靴は着脱が楽なこと、サイズが合っていることが大切です。普通数ヶ月で買い換えるので、品質さえよければ高価である必要はありません。お祝いにもらった靴は、足の成長に合わせて履かせるように。
器用になった手のイタズラに注意して
ママのバッグからサイフを取り出して中のお札をまいたり、パパのカバンから携帯電話を引っぱり出して耳にあてたり……「えー、こんなことするの!」と言いたくなるようなイタズラをいろいろやってくれる時期です。
手先がかなり器用になると同時に、大人がすることを真似てみたい時期。TVやエアコンのリモコンを押したり、電話の受話器を持ってかける真似をしたり、ビデオデッキのテープ挿入口に手を突っ込んだり、冷蔵庫の扉を開けたり、ガスレンジのスイッチをいじったり……。、親が日常していることで、子どもが興味を持ったことは何でも真似されると覚悟したほうがいいでしょう。
ガスレンジのスイッチを触るなど、危ないことをした時には、怖い顔ではっきり「ダメ!」と叱りましょう。子どもに触られたり、壊されたりすると困る物は、子どもの手が届かない高さに置くように心がけましょう。いけないとわかっていて、ママの顔色を見ながらいろいろ試す子もいます。叱るときは「ダメ!」と短く言うのがポイント。まだ言葉によるしつけはできませんから、「何度同じことを言わせるの」などと、くどくどと言わないで。ママが真剣に怒った顔をすれば、言葉よりずっと効き目があります。