食欲のムラを理解してあげましょう
1歳を過ぎると、よく食べたりほとんど食べなかったり、食欲にムラの出てくる子どもがいます。食べるよりもテレビに気をとられたり、遊び疲れて眠いのが先だったり、あまり好みではない献立だったりと、子どもなりに食欲のないこともあるのです。もともと小食な子どもほど、ムラがあると心配になってたくさん食べさせたくなりますが、食事を用意したら、どのぐらい食べるかは子ども自身にまかせるように。食欲や睡眠に対しては、子どもは正直に反応します。大人のように我慢することはありませんから、眠たければどこでも眠り、本当におなかがすいていれば食べるものなのです。
食べ物の形には気をつけて
ほとんど大人の食事に近い物を食べられるようになると、ママはホッと一息。でもまだまだ、大人と同じように食べ物を噛んだり、噛みきったりする力はありません。食べ物によっては丸飲みをしてのどにつかえることもあるので、十分注意しましょう。
たとえば肉類は、ひき肉か細かく刻んで。かたまりの肉は口の中で持て余した後、やっと丸飲みしてむせそうになることもあります。また、リンゴやキュウリなどを食べやすいようにと薄切りにすると、噛まないままちぎれて飲み込み、喉に張り付いてしまうことも。薄いハムやノリなども同じようなことが起きやすいので注意を。
のどの奥は食道と気道に分かれています。丸飲みしても食道を通って胃に行く分には問題ありませんが、空気の通り道である気道のほうに行くと窒息しそうになる心配があります。もし食事中に子どもの動きが止まり、息を止めているようだったら、すぐに上半身を前に倒して顔を下げ、背中を強く叩いて吐き出させます。
麻疹、風疹の予防接種が受けられるころです
乳児期にBCGや三種混合のI期、ポリオなどの予防接種を済ませている赤ちゃんがほとんどでしょう。1歳をすぎると麻疹(ましん/はしか)、風疹(ふうしん)の予防接種の連絡がきますから、できるだけ早めに受けるようにしてください。
麻疹は1~2歳の子どもがかかりやすい病気です。通常の経過でも幼い子には大きな負担になる病気ですし、脳炎や肺炎を合併することがあり、ときに重い後遺症を残すこともある怖い病気なので、予防接種で防ぎたい病気なのです。
風疹は「三日ばしか」と呼ばれるように比較的症状の軽い病気ですが、風疹に免疫のないママが妊娠初期に感染した場合には、おなかの赤ちゃんに先天性の障害が起こる心配があります。このため、子どもから免疫のないママへの感染を防ぐため、とくに女の子は大人になった時のことを考え、予防接種を受けましょう。免疫のないママ自身も妊娠していないことを確認して受けることができます。