離乳食は歯ぐきで噛める固さに
3回食が軌道にのったら離乳食の形は歯ぐきで噛める形にしましょう。とはいえ、大人と同じ食事でいいというわけにはいきません。子どもの腎臓機能はまだ未成熟で、大人と同じ濃い味付けの物を食べると負担になってしまいますし、歯も数本しか生えていない子がほとんどで、食べ物を十分に噛みくだく力はまだ不十分なのです。食べ物を強い力で噛んですりつぶす奥歯が生えるのは、1歳3ヶ月から1歳半ぐらい。でも噛む力はまだ強くありません。離乳食が完了するように、柔らかく炊いたごはん、肉や魚、豆腐や野菜、イモ類など食材を豊富に使いながら(噛みきれない物は除く)、食べさせていきましょう。
自分で食べたがる意欲を大切に
自分でスプーンやフォーク、箸を持って食べたがります。自分で食べようとする意欲を大切にしたいもの。スプーンなどの持ち方は不器用ですし、ポロポロこぼしたり、手づかみになったりしますが、できるだけ目をつぶって自由に食べさせるほうが子どもの食欲が増します。発達段階の一つとして、物を投げたり落とすのが楽しいころ。お皿やコップを食卓から落としたり、食べ物を放り投げたりしますが、いけないことはいけないと注意しましょう。でも、子どもにとって食事タイムが楽しくなくなるほど、きつく叱らないように気をつけて。
怖がりになりやすい時期。一人きりにしないで
一人で立ったり、簡単な言葉が言えたりと、一見「自立」してきたように見える子どもですが、その割に泣くことが増え、ママべったりになって、「赤ちゃんぽい」行動をとるようになってきます。 これは1歳代の赤ちゃんが自立と依存の間を行ったり来たりしながら成長していくことの表れです。大人だって、新しい冒険をすると、「わー。自分はこんなことができるんだ」とそんな自分を楽しみ、誇らしく思う一方で、「これでいいのかな。自分は大丈夫かな」と不安な気持ちになるはず。子どもも同じです。のびのび自立するためには、不安を打ち消してくれるママやパパの確かな愛情が必要で、それを確かめようとして甘えん坊になるのです。
この時期、急に怖がりになる子どもはたくさんいます。予防接種の注射、大きな物音、怖いお面や人形、TVコマーシャル、シャンプーなど、怖がる理由はさまざまですが、その子なりの恐怖を取り除く工夫をしましょう。ほとんどの子はママの姿が見えないと「ママがいない」と怖がります。姿が見えなくても別の部屋にいるとわかるようになるのは1歳半ぐらいからなので、できるだけ子どもの見えるところにいるようにしましょう。