危ないことはハッキリ禁止を
体の動きが自由自在になって行動半径が広がり、指で物をつまむなどの動きも上手になると、イタズラも増えてきます。引き出しを引っ張って中の物を一つ一つ取り出したり、ママの財布を見つけてお札を出してクシャクシャにしたり、なめてビショビショにしたり。この頃の赤ちゃんには触っていい物、いけない物の区別はつきませんし、その一方で好き嫌いもはっきりしてくるので、「お財布返してね」と言ってもイヤイヤをしたり、無理に取り上げようとするとワンワン泣いたりします。
この程度のイタズラなら大目にみてやりたいのですが、困るのは危ない物に手を出した時。家庭の中にあって赤ちゃんが触ると危ない物はできるだけ手の届かない所に置きますが、全部を片づけるのは至難の技というもの。アイロンをかけている途中に手を出したり、台所のガス台に手をかけたりしたら、「ダメ!」と怖い顔でキッパリ叱ることも大切。
ママが真剣に注意すれば、その声のトーンだけで赤ちゃんはビクッとして手を止めます。そしてイタズラを止めたら「いけないのがわかったのね。いい子ね」とほめてあげましょう。ママの怖い顔→笑顔という変化を見て、だんだんにママが叱るのはどんな物に手を出した時か、どんなイタズラをした時かがわかってきます。
食事の量・内容はその子に合った形で
赤ちゃんがごはんをたくさん食べてくれない、好き嫌いが多くて困る、3回とも同じ量を食べてくれない……などと悩んでいるママは、自分が小さかった頃の食事のしかたを思い出してみてください。野菜を食べないといって叱られたり、お肉がなかなか噛みきれなくて口にずっと含んでいたり、朝は眠くて朝食があまり食べられなかった経験があるのでは?
赤ちゃんもその頃のママと同じ。ましてや離乳食がやっと完了する頃の赤ちゃんには、好き嫌いやムラ食いがあってもおかしくありません。無理にたくさん食べさせようとしたり、好き嫌いをなくそうと焦るよりも、食事を楽しい時間にするように心がけましょう。
また、食べ物の固さや大きさがムラ食いや好き嫌いの原因になっていないか、チェックしてみましょう。離乳食も完了に近くなるとママはホッとして、調理のしかたが急に大人並になっていることも。まだ歯ぐきと歯ぐきでつぶして食べる時期なので、食べやすく調理されていたかもう一度チェックしてみましょう。
公園などで赤ちゃん同士の交流を
赤ちゃんなりの社会性が芽生えてきて、自分と同じくらいか少し年上の子に興味を持ち始めます。まだいっしょに遊ぶことはできませんが、公園などでみんなが遊ぶのをうれしそうに見るようになってきます。兄弟がいない子の場合はご近所のママと親しくして、子ども同士を一緒に遊ばせる機会をつくってみては?