赤ちゃんが自由に動ける空間を
たとえば、部屋の中に家具が隙間なくあると、赤ちゃんは低いテーブルや椅子の足に簡単に手が届くので、つかまって立とうとします。一方、興味を引かれる玩具までの間に空間があって、つかまる家具がなければハイハイをしてそこまで移動しようとします。
このように、赤ちゃんの運動発達は周囲の環境によっても左右されますから、赤ちゃんにハイハイをさせたい時は、できるだけ家具を整理して空間をつくってあげることも大切なのです。
赤ちゃんの誕生後、生活時間は大人だけで暮らしていた頃とは大きく違ってきたことでしょう。生活時間だけでなく生活空間についても、大人中心になっていないか、赤ちゃんの動きを大幅に制限していないか、見回して点検してみましょう。
部屋の中の危険なものをチェック!
寝返りやハイハイ、つかまり立ちを始めた赤ちゃんからは、ますます目が離せなくなります。赤ちゃんが移動する時に、近くに危険な物がないか、以下を参考にしてチェックしましょう。床の上だけでなく、赤ちゃんがつかまり立ちをした時に手が届く高さまでしっかり気を配ることがポイント。
★やけどをする可能性のあるもの電気ポット、炊飯器、トースター、コーヒーメーカー、アイロンなどは赤ちゃんの手が届かないところへ。本体を高いところに上げても、コードを引っ張った拍子に落ちてくることがあるので注意を。ストーブやファンヒーターは柵で囲うようにしましょう。床の上に置いた蚊とり線香、タバコの他、テーブルの上の熱い飲み物にも注意を。テーブルクロスはつかまって立とうとして引っ張ると、上にある物が落ちてきて危険なので、赤ちゃんのいる家では使わないように。
★先の尖っているものや割れるもの包丁や食器、小間物を収納する引き出しにはロックを。調理台にうっかり置いた包丁の柄に手をかけることも。使ったらすぐにしまうようにしましょう。四隅が角張っている家具にはコーナークッションをとりつけると安心。また、倒れやすい観葉植物の鉢や大きめの置物は赤ちゃんの手が届かない場所に移動します。
★毒性のあるもの赤ちゃんがこぼしたり、誤飲する心配のある物は、必ず手の届かない位置に。台所や浴室、トイレ用の洗剤や漂白剤の他、消臭剤や防虫剤、ゴキブリ取りなど見回すといっぱいあります。
誤飲すると中毒症状を起こす心配のあるタバコや家族の薬なども置き忘れには十分に注意しましょう。
歯の手入れを習慣にしましょう
ほとんどの赤ちゃんに歯が生えて、虫歯を防ぐための歯の手入れが必要に。食後はお茶やお水を飲ませて口の中を清潔にする他、ガーゼや綿棒で歯の汚れをとります。歯ブラシもそろそろ使ってみては。