ストレス解消に育児の輪を上手に広げましょう
どんなに責任感の強いママでも、1日24時間赤ちゃんと向き合い、ぴったりくっついていると、息苦しさを感じてくるものです。ストレスが高じると、赤ちゃんとの生活が味気なくなって、ときには赤ちゃんの泣き声を無視したくなったり、いじめたくなってしまうことだってあります。
赤ちゃんの栄養方法が母乳中心の間は、ママが赤ちゃんと離れていられる時間には限界があります。でも、離乳食が始まると、ママ以外の人が赤ちゃんの世話を担当できるようになってきます。
これをチャンスに、育児の輪を上手に広げていけると、ママの息苦しさも解消して、心におおらかさが戻ってくるのでは?
育児支援の輪は、家族に頼る、公的な機関を利用する、ベビーシッターやベビーホテルを利用するなどいろいろあります。家族に頼る場合、ママがいちばん気兼ねがないのが実家ですが、パパの実家でもよし、育児経験のある友人などを含めて、赤ちゃんを預かってもらえる人脈を開発してはどうでしょう。地方自治体によっては、乳児院や保育園で、短期に赤ちゃんを預かるシステムがあるところもあります。役所の母子保健課、児童福祉課、子育て支援課などに問い合わせてみましょう。
民間のベビーシッターやベビーホテルを利用する場合には、実際に預けたママの話を聞くなどして、事前に十分な調査をしたうえでくれぐれも信用のおけるところを選びましょう。
「パパの育児不参加」がストレスに
夫婦それぞれに価値観も違いますし、仕事をもつママ、専業主婦のママなど、ママがおかれた状況によっても違うので、一概にはいえませんが、育児と家事の大半をママが背負い込んでいる場合がほとんどでしょう。赤ちゃんのことがどんなに可愛いくても、1日のほとんどを拘束されて、自由な時間がないとつらいし、たまには息抜きがしたいと思って当然です。
そんなママにとって、パパがどんな姿勢で育児に向き合うかはとても重要なことです。1日に何時間もパパが育児をになうのは無理でも、できるだけママの育児負担を軽くしようという姿勢があると、ママのストレスはずいぶん違います。もちろん、姿勢だけでなく、赤ちゃんの世話をドンと引き受けて、ママが美容院に行ったり、ショッピングに出かけたり、一人の女性になれる時間を作る努力をしてほしいものですね。
ママのほうも、こんな気持ちをケンカや八つ当たりではなく、冷静に表現できて、パパのほうも思いやりをもって対処してくれるといいのですが……。ママがおおらかに育児に向き合うには、パパの具体的な支援がとても大事です。