子宮の大きさ/子どもの頭大(妊娠15週末)
おなかが少しふっくらします
妊娠15週末の子宮は、ちょうど子どもの頭ぐらいの大きさになります。子宮が大きくなってくると、これまで恥骨(ちこつ)の陰になっていたものがおへその下あたりまで大分上がってきますから、ママのおなかは、外から見ても「妊娠かな?」と思うぐらいに少しふっくらしてきます。
胎盤が完成します
妊娠14週ごろには、胎盤(たいばん)が完成します。これで流産の心配はかなり少なくなります。
妊娠直後から、胎芽(たいが)を取り巻く絨毛という細かい根のような組織が、子宮内膜に少しずつ根を張りはじめます。この絨毛(じゅうもう)組織がさらに増殖して、ひとつの器官になったのが「胎盤」です。
胎盤には、胎児につながる臍帯(さいたい/へその緒)がついていて、母体と胎児をつなぐ連絡通路の役割を果たします。臍帯の中には3本の血管(臍動脈2本・臍静脈1本)があります。
胎盤が完成すると、臍静脈を通してママから赤ちゃんへ酸素や栄養が運ばれます。赤ちゃんからは臍動脈を通して、二酸化炭素や不要な老廃物などがママに送り返されます。また、胎盤は、赤ちゃんにとって有害な物質が入らないように防ぐフィルターの働きもしています。さらに、胎盤からはいろいろなホルモンが分泌され、妊娠を維持し、胎児の成長を促し、出産や産後の授乳の準備を整えるなど、重要な働きをします。
つわりが終わり食欲が出ます
つわりで食べられなかった人も食欲が出てきますが、量より質を心がけて、栄養バランスのよい食事をとるようにします。この時期は、妊娠前の食生活を見直す絶好のチャンス!外食や出来合いのお弁当、レトルト食品などに頼ることが多かった人は、ぜひ手作りの食事にトライしましょう。妊娠中から自分できちんと食事作りをしていると、出産後におっぱい哺育(母乳育児)をする時も、離乳食を作る時も、自然に手作りができるでしょう。栄養バランスやカロリーの知識を役立てることもできますね。
市販のテキストを活用したり、通院している病院の母親教室などに積極的に参加して、妊娠中の食事の注意を学びましょう。