妊娠・育児大百科

妊娠月・子どもの月齢ごとに、知りたい情報をギュッと集約。発育発達、母体の変化、今やるべきことetc.わかりやすく解説!

胎児の大きさ(妊娠15週末)☆身長/約16cm ☆体重/約100g

胎盤が完成し、体がグングン大きくなります

超音波で見た12週の胎児。手足を前に伸ばしています。

妊娠4ヶ月の後半には、胎盤(たいばん)が完成して、臍帯(さいたい/へその緒)を通 して母体から栄養をとるようになった赤ちゃんの体はグングンと大きくなります。

妊娠15週末には身長約16cm、体重は約100gになります。ママの手のひらの長さは約16~18cmぐらいなので、もうママの手のひらからはみ出しそうなくらいまで大きくなりました。

赤ちゃんの脳が働きはじめます

妊娠4ヶ月ごろには、脳の一部の配線ができてきます。たとえば、本能的な欲望や原始的な感情(情動)をコントロールする間脳や大脳辺縁系と呼ばれる部分です。ママが精神的に激しく動揺したり、強いストレスがあると、赤ちゃんにも影響することがあります。赤ちゃんはおだやかな心のママが好きですから、パパもママの心が安定するように、いろいろな面でしっかり支えてください。

赤ちゃんの体内では、各器官の形成期が終わり、内臓の基本的な形が完成するとともに、機能がじょじょに発達してきます。

皮膚は透明で透けていたのが不透明になって厚みを増し、顔にはうっすらとうぶ毛が生えてきます。外性器の形も完成し、超音波検査で性別の判定ができることもあります。

羊水の中で活発に体を動かします

15週の胎児。足をまっすぐに伸ばしています。

赤ちゃんを包んでいるのが卵膜です。卵膜は二重のガーゼのようになっていて、赤ちゃん側の膜を羊膜、子宮側の膜を絨毛(じゅうもう)膜といいます。胎盤完成とともに、卵膜も丈夫になり、羊水量も増えます。赤ちゃんは口を開けたり閉じたりしながら、羊水を飲み込み、尿として排泄しています。このころの羊水量は80mlぐらいです。

体の小さい赤ちゃんはたっぷりの羊水の中で、自由に体を動かしています。手足を不規則に動かすだけでなく、手を顔に近づけたり、触ったりします。口に触れた手に吸いつくようなしぐさをしたり、頭を上下左右に動かしています。

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