言葉の意味を理解するようになってきます
「マーマ(ママのこと)」「ブーブー(自動車)」「ニャニャ(猫)」など意味のある言葉を一つだけ言うのが「一語」です。このころになると、一語だけ言う子どもが多くなってきて、話す数もだんだんに増えてきます。ただしまだ、「ニャニャかわいい」といった二語文にはならないので、猫がかわいい時も猫がそばに来て怖い時も、猫のそばに行きたい時も「ニャニャ」の一語で表現します。
言葉の発達には大きな個人差があるので、このころになっても、まだ意味のある言葉を話さずに、たとえば何でも「アーア」などで済ませる子どももいます。「ママこっち来て」だったり、「ミカンがほしい」だったり、いろいろなことを指しているのです。
このころの子どもは、言われた言葉の意味をかなり理解できるようになっているもの。「ママはどこ?」と聞かれてママを指さすことができたら、ほとんど言葉の出ていない子どももじきに話し始めるので心配はいりません。「○○ちゃん、ボール取ってきて」「いいお顔して」など、簡単な命令がわかってきて、言われたことができるようにもなってきます。つまり、親と双方向の言葉によるコミュニケーションができるようになったわけで、改めて「もう赤ちゃんじゃないのね」と感心するママも多いでしょう。
親の命令を理解できるようになると、言葉によるしつけがだんだんにできるようになってきます。戸を勝手に開けたら「閉めようね」、危ない物を手に取ったら「ママにちょうだい」など、必要なことをできるだけ言葉で教えるようにしましょう。
体全体で遊ぶようになります
歩けるようになると、遊び方も今までとは変わってきます。ほうきやモップを引きずって歩いたり、長いホースを持って掃除機をかける格好をしてみたりと、体全体を使って親の真似をして遊ぶようになってきます。また、紙袋に自分の玩具を入れて持ち歩く買い物ごっこなども好みます。ママのバッグに興味を示したら、叱るより子ども用の袋を用意してあげるほうがいいかもしれませんネ。
このように、もの真似が相変わらず好きですし、「いないいないばあ」遊びも大好きです。短期の記憶と予測する力がつくのがいないいないばあやかくれんぼ遊び。大きくなった分だけダイナミックに遊んであげましょう。たとえば、ママがカーテンやついたて、ドアの陰に隠れていないいないばあをしたり、隠れてから子どもに声をかけて探させるなどして遊びましょう。自分がカーテンの陰に隠れてママに見つけてもらうのを楽しんだり、ふすまを開けることができるようになって、自分で戸を開けて押し入れの中に隠れる子もいます。
体がしっかりしてきた分、逆立ちやでんぐり返りなど少し乱暴な全身遊びをパパにやってもらうのもいいですね。