自立心の芽生えが見えてきます
今まではおとなしく着替えさせていたのに、「着替えよう」と言うと「イヤ」と逃げ出したり、「(その服は)ダメ。こっち(がいい)」とママの用意した服にクレームをつけたりすることがあります。
これは、子どもなりの自己主張が強くなって、自立心が芽生えてきた証拠です。ママの言いなりにならない場面は着替えだけではありません。散歩に出ると、ママの手を強く引っ張って自分の行きたい方向(公園など)に歩こうとします。お風呂嫌いの子は、ママがバスタオルを持っただけで「イヤイヤ」と逃げ出したりします。
ママからするとやっかいな面はありますが、赤ちゃんが自分の気持ちを表現することができるようになったのだとうれしく受け止めてあげてください。
自立心は自分で何でもしたがることに通じます。上手にリードすることも大事。たとえば、ママが着替えさせようとするのを嫌がったら、「じゃあ、自分でやってみる?」とトライさせてみましょう。ボタンを外すのはまだ無理なので、パジャマなどを脱ぐ時はママがボタンを外してからめくりあげるのを手伝います。ママが手伝ってできた時でも、「すごいねー。上手にできるね」とほめてあげ、やる気を引き出すがコツです。
お手伝いもしたがりますから、モップを引きずっていたら、「ここもきれいにしてちょうだい」などと声かけすると、うれしそうに引きずって歩きます。まだ「お手伝い遊び」の段階ですから、きれいにできなくても、すぐに飽きても大目に見て。「きれいになったね。ママうれしいな」とおおげさに喜んであげましょう。
「ダメ!」と叱られたことに限ってわざとまたイタズラするのも、子どもの自己主張の一つです。親からすると「何度注意すればわかるの!」とムッとしますが、本人もこれをしたら親が叱るということは承知の上。むしろ、親が叱って止めにくるのを期待してやっているのです。遊びの延長のようなつもりでやっていることですから、怒りすぎないように。
手先の細かい動きができるようになります
指先の感覚が繊細になって、細かい作業ができるようになってくるころです。絵本を見るときには自分でページがめくれるようになり、積み木やブロックは3~4個上に積んだり、横に並べたりできるようになります。キャンディの包み紙をむいたり、ティッシュを細かく裂いたりします。
また、水にも興味を持ち始め、お風呂に入ると蛇口やシャワーを触ろうとしたり、食事時には自分のコップに入っている水やジュースを別 のコップやお茶碗に移し替えてみようとしたりします。
どの子も水を使った遊びが大好きですから、公園の水場で自分で手を洗わせたり、ビンやじょうろで水まきをさせたり、夏ならば家庭用のビニールプールで遊ばせましょう。ただし、水遊びには危険が伴いますから、必ず大人がついて目を離さないように。