「ウンチ」や「チー」が出たあと教えられる子も
ママがオムツをかえるたびに「チー(オシッコ)出たねえ」と教えたり、出たウンチを見せて「こんなの出たね。トイレに捨ててバイバイしよう」と水に流していっしょに「バイバイ」させると、子どももだんだんにオシッコやウンチに興味を持ち始めます。
後追いする子どもがママがトイレに入る時もくっついて来るようなら、その時を利用して「ママ、チーしてるのよ。○○ちゃんももう少ししたらここでチーしようね」と教えるのもいいでしょう。このような経験に加えて、言葉の数が増えてくると、オシッコやウンチが出た後に「チー」「ウンチ」と教えてくれる子どもも出てきます。子どもが教えてくれたら、「えらいねー。チーしたのがわかるの」「ホントだ。ウンチ出たね。教えてくれてありがとう」とほめてあげましょう。
ただし、子どもがオシッコやウンチが出そうとわかるようになるには、排泄に関係する脳や神経の発達、それに膀胱の容量 (大きさ)や機能の発達が関係しています。1歳半ぐらいで教える子もいれば、2歳過ぎにならないと教えない子もいて個人差が大きいのです。言葉の早い子が親のリードで早くから「チー」「ウンチ」としゃべるようになっても、まだ言葉で話している段階。必ずしも早くオムツがとれることに結びつくとは限りませんから、オシッコやウンチの後で教えてくれたら、オムツがとれる準備期と考えましょう。
「ワンワン来た」などの二語文が話せるように
話せる言葉の数が少しずつ多くなってくる時期です。親に聞き取れなくても自分なりの発音でいろいろ言葉を話しているようなら、そのうちハッキリした発音で話し出すようになるでしょう。
早い子どもでは、「ワンワン来た」「マンマ食べる」などの二語文が話せるようになってきます。話し始めの子供は、自分の言葉が通じるかどうかを確かめながら話していますから、たとえば「ワンワン来た」と言ったら、「そうね。ワンワンがこっちに来たね」などとママがもう一度繰り返してあげるといいでしょう。
「自分の物」がわかるようになる
「自分の物」という意識の芽生えがみえる頃です。とくにママに対してその意識が強く、ママがよその子を抱っこすると嫌がったり、弟や妹が生まれてママのおっぱいを飲むのを見るとヤキモチを焼いて怒ったりするようになります。
食器や靴、玩具など日常使う物についても「自分の物」と「他人の物」の区別がつくようになってきます。言葉の早い子なら、家族それぞれが使う食器や靴を指さして、「これはパパの」「これはママの」「これは○○ちゃんの」と口にするようになるでしょう。きちんと言えたら、「すごいね。ちゃんとわかってるね」と大いにほめてあげましょう。自分の物がわかってくるだけに、友だちに「自分の玩具」を貸すのを嫌がったり、おやつのお菓子も「自分の分」に友だちが手を出すと怒ったりするようになります。