妊娠・育児大百科

妊娠月・子どもの月齢ごとに、知りたい情報をギュッと集約。発育発達、母体の変化、今やるべきことetc.わかりやすく解説!

体を動かす遊びを十分にさせましょう

2歳ごろになると、運動をコントロールする神経回路がより成熟してきて、筋肉や関節の動きなどもスムーズになりますし、転んだり倒れたりしないように、体のバランスをとることも上手になってきます。運動能力が飛躍的に発達してくるために、「体を動かしたい」という強い欲求が出てくるのが、2歳児の大きな特徴なのです。

ですから、歩く、走る、跳ぶなど、子どもが体を十分に動かして、運動できるような環境をつくってあげることが、とても大切です。

運動発達のベースになるのが、「歩くこと」。いつも車や自転車に乗せてばかりいると、歩く機会がどんどん少なくなります。車や自転車は目的地まで移動するためのツールと割り切り、移動とは別に、運動として歩く機会を積極的につくるようにしましょう。

子どもと一緒に歩くと、とても時間がかかります。歩道の縁石に上って歩きたがったり、階段があると上ろうとします。道端の木や草や花に触ったり、よその家の庭をのぞきこんだり、店先の品物を手で触ろうとします。こんな道草は、子どもにとっては何でも見てやろう、してみようという大事な探索行動です。探索行動は子どもの自発性を育む源です。ママはおおらかに見守りながら、道草いっぱいの散歩を楽しませてあげてください。

歩く、走る、跳ぶなど、子どもが安全に運動できるのは、やっぱり公園です。できれば毎日公園に出かけて、思う存分に体を動かして遊べるようにしてあげましょう。

自分でやりたい欲求を認めてあげましょう

パンツを自分ではきたがれば、やらせてみましょう。
上手くできたらほめるのを忘れずに。

ママの手をふりきって、自分で靴を履きたがり、靴に足を入れると、今度はマジックテープを自分で止めたがります。パンツを履かせようとすると、ママの手から逃げて走りまわった後で、自分でパンツを履こうとしたりします。この他にもいろいろな場面で何でも自分でやりたがるようになります。

ママがしてやろうとすると、いちいち「イヤ!」という子どもが増えてきます。2歳になると、身のまわりのことを「自分でしたい欲求」が強く出てくるのです。自発性を育て、自立心を育む大切なチャンスですから、自分でやりたい欲求を認めてあげましょう。

でも、実際のテクニックはまだ未熟なので、ママはちょっと手助けしてあげます。パンツをはきたがる時は、床において「はいてごらん」と声をかけたり、自分でタンスからパンツを出してくる時は、前側にアップリケなどで目印をつけておくと、前後の区別ができますネ。上手にはけたら「よくできたね」とほめてあげましょう。片方に両足を突っ込んでしまった時など、「ダメね、だからママがしてあげるって言ったでしょ!」などと声を荒げるのはマイナスです。

自分でしたいという欲求が満たされ、「できた」という自信がつくと子どもの学習意欲はもっと高まります。このような経験を積むことで、チャレンジ精神旺盛な自立心のある子どもへと成長していきます。

  • 1歳11ヶ月
  • 2歳3ヶ月~5ヶ月