運動能力が飛躍的に発達する時期です
子どもたちには一人一人の個性があります。2歳になると発育・発達の面での個人差がさらに大きくなります。しかし、2歳児として共通する発育・発達の特徴があります。ママは2歳児特有の成長を理解しながら、子どもとの接し方を工夫しましょう。
2歳児の大きな特徴は、運動能力が飛躍的に発達することです。走る、飛び降りる、手を使わずに階段を上り降りする、両足で跳ねる、ボールを蹴る、つま先で立つなど、足を使った運動能力が目立って発達します。
階段を上る時に、上の段に手をついたり、手摺りにつかまって上っていたのが、手を使わずに足だけで上ることができるようになります。降りる時も、手摺りにつかまらずに降りる子も出てきます。低い段の上から両足をそろえてポンと跳び降りる子もいます。
平らなところならほとんど転ばずに走れるようになりますし、両足でピョンと飛び上がったり、つま先立ちをする子もいます。転ばずに上手にボールを蹴ることができる子も出てきます。
しかし、階段を上る時は手を離せても、降りる時には手摺りにつかまって慎重に降りる子どもがいます。友達が段から飛ぶのを横目で見ながら、どうしようかな?とためらっている子どももいます。ママはよその子と比較するのではなく、「うちの子」が、昨日から今日へ、今日から明日へと、一歩また一歩と成長している姿を見つめてあげてください。
第一反抗期が始まります
2歳になると、ママが「○○しなさい」とか、「○○してはいけません」などというと、「イヤ!」と拒んだり、反発しはじめます。靴をはかせたり、洋服を着せたりなど、生活のいろいろな場面でママが手助けしようとすると、「自分でする」と手助けをイヤがったりします。児童心理学でいう「第一反抗期」の始まりです。
親のいうことをきかなくなるので、ママには「悪い子」に見えてしまうかもしれませんが、自発性や自立心が育ってきた証拠です。 子どもの自発性は、好奇心を引く物、興味を引かれることへの「探索行動」によって育まれます。なんでも見てやろう、してやろうという「探索行動」は親の目には「いたずら」に映ることもしばしばですが、いたずらを禁止すると自発性が育ちにくくなります。いたずらされて困る物は手の届かないところに移したり、危険なものはきちんと片付けて、おおいにいたずら(探索)させましょう。
何でも自分でしたがる自立心は、学習意欲の表れです。上手にできないし、時間がかかるし、ママがしたほうが早いのは確かです。でも、せっかく芽生えた学習意欲がしぼんでしまわないように、遅くても下手でも、子ども自身にチャレンジさせてあげましょう。