情緒が発達して感情表現が豊かになります
2歳になると、笑ったり、泣いたり、喜んだり、怒ったり、怖がったり、嫉妬したりなど、感情が豊かに発達してきます。ママがよその子どもを抱くと嫉妬したり、新しいおもちゃを友達に見せびからして得意になったり、大人とほとんど同じぐらいに情緒が発達してくるのです。ただし、2歳児は自己中心的なのが大きな特徴なので、まだ自分中心の喜びや悲しみが中心です。しかも、感情の起伏が激しくて、「今泣いたカラスがもう笑った」という具合に、いろいろな感情がクルクルと短時間で変わります。
しかし、3歳近くなると、周囲の人の感情表現に注意を向けることができるようになってきます。ママが何かにぶつかって「痛い、痛い」と泣き真似をすると、ママの顔を心配そうにのぞき込んだり、「痛いの、飛んでけ」などといたわるようになります。他人を思いやる心が発達してくるのです。
夜のおむつもとれてきます
ほとんどの子どもはオシッコやウンチが出る前に、ママに教えることができるようになります。脳の働きが発達して「出るかな?」と予告できるようになったのです。「オシッコ(またはウンチ)」とママに教えてから、パンツをぬがしてやると、一人でトイレに行ける子どももいます。3歳になるまでにはほとんどの子どもたちが昼間のオシッコやウンチを失敗しなくなり、夜もおねしょをしないで朝までもつ子どもが増えてきます。
ただし、2~3歳までは、昼間でも遊びに熱中していると教えそびれてチビったり、夜はおねしょをしても当たり前の年齢です。排泄をコントールする脳と、ストレスを感じる脳は隣同士なので、「チビるなんて悪い子」などと失敗を叱るとストレスになって、トイレトレーニングはかえって遠回りになります。成功した時はほめてあげることがとても大切です。2歳後半になると、恥ずかしがったり、プライドが傷つく気持ちが出てきます。チビった時には「体がぬれて気持ち悪いね。着替えよう」と後始末だけをしてあげましょう。「また失敗して!」などとマイナスの評価をしないことが、とても大事なのです。
なに? どうして? の質問が多くなります
子どもにとっては、自分のまわりのことすべてが「不思議」ですし、「知りたい」対象です。「あれ、なに?」「どうして?」の質問が多くなります。たとえば、椿の花を指さして「なに?」と聞いたら、「椿というお花よ、きれいね」と答えれば十分です。「椿、椿というのよ」と名前を覚えさせるように念を押す必要はありません。
「お月さま、真ん丸。どうして?」といったら、「ごはんを食べておデブさんになったのかな」などとユーモアたっぷりに答えられるといいですね。理詰めで答える必要はまだありませんが、日に何度となく繰り返す質問に面倒がらずに答えるようにしましょう。