いろいろな言葉が出てくる時期です
言葉の発達はとても個人差が大きく、言葉で表現するのが遅い子どもはたくさんいます。一般的に女の子より男の子のほうが遅いものです。ところが、2歳になるとほとんどの子どもがドッとしゃべり出します。2歳から2歳半までを、「言葉の爆発期」と呼ぶ専門家もいます。2歳児は言葉が爆発的に出てくる年齢なのです。
言葉の発達は知的発達の証(あかし)でもあります。たとえば、手や足、耳、目、おへそなど、体の部分の名前をいくつか覚えられるようになります。1歳児のころは、どこか痛いところやかゆいところがある時、全部「ポンポンが痛い」と表現していたのですが、足という体の部分を認識したうえで、「足が痛い」と言葉でも伝えることができるようになってきます。
細かな手指の動きができるようになります
手指の動きも細かな動作ができるようになってきます。絵本を与えると、一度にたくさんのページをめくったり、3~4枚ぐらい一緒にめくっていましたが、2歳になると、1ページずつめくることができるようになります。絵を描く時には、クレヨンなどを紙にぶつけるようななぐり描きや、縦や横の線描きが主でしたが、まあるい曲線が描けるようになってきます。
身のまわりのことでも、手を使う動作がとても達者になってきます。ドアの取っ手を回してあけたり、水道の蛇口をひねって水を出したり、また逆にひねって、水を止めるなどもできるようになります。
物をじっと見つめる力もついてきます。ママが子どもの足元にボールをコロコロと転がしてやると、目でボールを追いかけ、走っていって手を伸ばしてボールをつかむなどします。視覚をはじめとする五感と体の動きを結び付ける、複合的な力がついてきたのです。
一人遊びができるようになります
ママがそばについていなくても、かなり長い間、一人でいろいろな遊びを楽しむことができるようになります。絵本を与えると一人でページをめくりながら、ながめています。積み木を与えると、電車に見立ててつなげながら、「しゅっぱーつ!」などと擬音を交えながら一人遊びを楽しみます。まだ男の子と女の子の性差はあまり目立ちませんが、女の子はママゴトが好きになります。
一人遊びができるようになる反面、社会性が発達してきたおかげで、言葉で人とのコミュニケーションをとることができるようになります。おしゃべりが好きになって、盛んにママに話しかけます。ママだけではありません。公園でよく出会う友達の名前を言えるようになっ て、「○○ちゃん」と話しかけることができるようになります。簡単な物語なら読み聞かせを楽しめるようになり、絵本を読んでもらうのが好きになります。