身長・体重のめやす
男の子は身長が55.0~63.8cm、体重は4.6~7.4kgぐらいになります。女の子は身長が54.5~62.3cm、体重は4.4~6.8kgぐらいになってきます。
身長、体重などの身体発育は、赤ちゃんが順調に発育しているかどうかを判断する重要な手がかりです。ここに紹介する各月齢の身長や体重は、平成12年乳幼児身体発育調査報告書のパーセンタイル値(3%から97%)によります(体重は小数点第2位で四捨五入)。パーセンタイル値は100人の赤ちゃんのうち、自分の赤ちゃんがどのあたりかを見る時に使います。母子健康手帳にはこの数値をグラフにした身体発育曲線が掲載されていますから、参考にするといいでしょう。赤ちゃんの発育には個人差が大きいため、その子なりに発育していれば心配のないことが多いのですが、心配な時は健診時に相談しましょう。
食欲が旺盛な赤ちゃんがいる一方で、お乳の飲み量が少なくてママを心配させる小食な赤ちゃんもいて、月齢が進むにしたがって、大きい、小さいの個人差が目立ってきます。小柄で心配な時は小児科の健診を受け、そこで順調といわれたら、できるだけ他の赤ちゃんと比べずに、その子なりのペースを見守ってあげましょう。
顔を動かして物を目で追うようになります
目で物を追うのを追視といいますが、2ヶ月になると追視できる範囲が左右、上下ともにかなり広くなり、首の筋肉が発達してきたことと合わせて、顔を右、左へ回して目で追うようになります。
また、赤ちゃんは3原色、なかでも赤い色が一番よく見えますから、ベビーベッドの上に鮮やかな色の玩具やリングなどをつってあげたり、ママが赤い色合いのガラガラを赤ちゃんの顔の上で振って見せたりすると、音への反応と合わせてとても喜ぶようになります。
筋肉の発達に伴い手足を活発に動かします
赤ちゃんは、物に触れたり、音を聞いたり、物を見たりの感覚の発達、それに目に見えた物に手を伸ばしたり、音のするほうに顔の向きを変えるなどの運動発達などがじょじょに組み合わされながら、発達していきます。筋肉が発達してくると運動発達も促されます。首や背中の筋肉が発達してくると、体つき全体もしっかりしてきて、抱きやすくなりますし、腹ばい姿勢にすると少しの間、頭を持ちあげたりします。手足の動きも活発になって手足をバタバタさせたり、足でかけ布団をけったりするでしょう。自分の手指を口の近くに持っていって吸ったり、ガラガラを持たせると、じきにポロンと落としますが、短い間なら握っていられるようになります。
これまで受けてきたいろいろな刺激を糧に、赤ちゃんの脳の中では配線が密になってきて、感覚や運動だけでなく、喜怒哀楽の情動も発達してきますから、ママが抱いてあやすと「アー」「クー」といった声を出したり、声をあげて笑い、喜びを表現するようになってきます。「あやす」は「愛す」と表現できます。「かわいい」「うれしいの」「ママのこと好きね」などと愛情をこめて話しかけ、あやすことが赤ちゃんの発達を促すことにつながります。