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イギリス ロイヤルベビー誕生を控え出生率も上昇(全4回更新)

Episode2 イギリスの離乳食事情

~離乳食からオーガニック~

バラエティ豊か!市販の離乳食

イギリスで暮らしていると、ずいぶんとオーガニック思考の強い人が多いことに気がつきます。大手のスーパーに行くと必ず、普通のお野菜の隣に、オーガニック野菜が並んでいますし、健康食品だけを扱う食材店もたくさん見かけます。

私自身は、特に強烈にオーガニックを信仰している訳ではなかったのですが、先日ちょっと衝撃的な事件がメディアをにぎわせ、親として子どもの口に入るものは、もう少し気をつけて選ばねばと心を新たにしたところです。

日本でも報道されましたが、英スーパー最大手のテスコで販売されていた100%ビーフバーガーに、馬肉が29%混入していたというのです。これを受けて調査が始まると、なんとテスコだけでなく他のメーカーでも…いったいどうなっているのでしょう。近頃は私もオーガニック製品の豊富なスーパー「ウェイトローズ」へ足が向かうようになりました。

そんなご時世ですから、離乳食もやっぱりオーガニックが人気。イギリスでも働くママが多いせいか市販のものが主流ですが、息子が小さいときにとても使い勝手が良かったのが、100%オーガニックの「エラ’ズ・キッチン」というシリーズ。

果物と野菜をミックスしたスムージーから、月齢が上がると肉、魚、ヌードル、ライスなど、様々な栄養素が含まれたものまで、バラエティ豊かなラインナップと、お出かけに持っていける手軽さが重宝しました。赤ちゃんがぎゅっと自分の手で握って飲むパウチや、カラフルなパッケージも、知的好奇心を育てる意図でデザインされているのだそうです。

ヘルシー・スナックと野菜事情

なんでも食べられるようになってからの定番スナックといえば、まずはフルーツ。幼稚園でも小学校でも、スナックとして新鮮なフルーツが毎日用意されています。それに、 レーズン、マンゴー、イチジクなどのドライフルーツや、クラッカーのようなライスケーキも人気があります。

それほど健康的なスナックが好まれる反面、野菜の必要性はあまり重視されていないように感じます。子どもを持つ母親の3分の2が働いているため、あの手この手の調理法で野菜を食べさせようと、腕を振るう時間はなかなかありません。

ウィークデーの朝ご飯は、シリアルやトーストなど火を使わないものに限られる場合が多く、 夕食のメニューも、チキンとチップス(フライドポテト)、ソーセージにマッシュポテトといった組み合わせ。帰宅してオーブンにいれるだけの簡単レディーミールがディナーの定番という家庭も多いのです。

子ども用に開発された野菜ジュースなども、まったく売っていないので、「どうやって野菜を食べさせているの?」と、友達のママに聞いてみたところ「ケチャップが野菜だから大丈夫よ」と言われ、びっくりしてしまいました。

2013年4月26日更新

プロフィール

平川さやか

フリーライター/フォトグラファー/メディアコーディネーター。

1979 年、北海道札幌市生まれ。横浜山下町、写真スタジオ勤務を経て、2004年独立。2005年より英国へ移住し、ファッション、カルチャー、インテリア、旅、キッズの分野を中心に、コーディネート、取材、撮影、執筆活動に携わる。テレビ番組の撮影コーディネーションや同行通訳も致します。現在、夫と息子(虎男・5歳)と、白黒の猫(ニコン・9歳)と共にロンドン在住。

取材・撮影は体力と根性で、インタビューには人なつっこさと笑顔で。誠実に人と向かい合う取材を心がけています。

ウェブサイト:www.sayakahirakawa.com

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