匠さん(30歳)
つい最近実の姉が男の子を産んだばかりですが、続いてうちも男の子ができました。
現時点ですでに出産について、いろいろな文化の違いが分かり始めました。外国での出産、子育てとはいったいどんな未知の体験が待っているのか、皆さんに紹介しながら自分も勉強していくつもりです。
これ気に入っちゃった
一休み
寒いですよ毎日
さようならぁ〜
|
★編集部からのお知らせ★
匠さんのパパ日記は今週で最終回となります。
| 10月29日(月)手違いで済む？ |
今朝EDF(フランス電気会社)から電話があって、2日の朝技術者が来れるとの事。「ふざけんなぁー！」と叫びたいところだけれど、先週から続くこの停電に関しては、この週末散々電話を掛けまくって本当に疲れきっていたので、もう成るように成れという感じ。ゆらうはアラスで面倒見てもらうことになったし、とりあえず僕らの寝るところを確保すればよい。またゆらうと離れて暮らす毎日。本当にサービス精神というものが存在しないこの国に上段回し蹴りを浴びせてあげたい。
 |
| 10月30日(火)怒れる父 |
昨日の夜はぜんぜん眠れなかった。三つ星ということで安心してインターネットで予約して、行ってみると「何だコリャー！」玄関になぜか圧力釜が置いてある。しかも受付のおじさん(おそらくオーナー)の愛想の悪いこと。停電、ゆらうに会えない、ホテルは最悪とあって冷静な僕もフラストレーションは限界。気分転換にスーパーでいろいろ買ってホテルで食べようと戻ると、オーナーが「飲食禁止だよ。」「分かったよ、食べなきゃいいんだろ！」と僕。見せたくないですねこんな親の姿。
|
| 10月31日(水)再び再会 |
今日はハロウィーン。フランスでもアメリカのそれとは違っても一応存在しています。でも祝日は明日。気の利くうちの社長！？子供も二人できたからか、前には考えられなかった連休のプレゼント。というわけで晩の電車でアラスに向かう。連休なのは僕だけではないらしく電車はいっぱい。立ちっぱなしだったけれどそんなことを気にする状態ではない。駅の出口に向かって急ぐと、階段で遊ぶかわいらしい少年。「ゆらう君じゃん！」心の中で叫んで抱きしめるために思わず走った。
|
| 11月1日(木)ミニって本当にミニ |
アラスに来たついでにと、前回行ったときは売切れになっていた家具を買いにIKEAに行った。でも会計を済まして荷物を受け取るとびっくり。でかい！ダンボールには220センチと寸法が書いてある。ミニ(ミニローバー)できていた僕たち！助手席を倒して思い切り奥まで突っ込むと何とかトランクが閉まった。でも、ベビーシートは取り付けれず、後ろで僕のひざにゆらうは納まる。でも左側の視界ゼロ。日本だったら即アウト。危ないことしてごめんなさい。皆さんまねしないように。
|
| 11月2日(金)原子力発電依存率世界一万歳 |
ついに今朝11時に電気が回復しました。通算して丸々一週間電気がない状態。100％向こうの手違いなのに加えてうちには小さな子供がいる。パリはもう暖房なしでは辛いですよ。地球温暖化は置いといて。お風呂も、料理も、テレビも、電話もない生活。思わず思っちゃいましたよ「電気ってありがたい！」確かにそうだけれどこっちに落ち度はない。実家も近くに無くて、ホテルに泊まる余裕がない人はどうするんでしょうか？常に疑ってかからないといけないなんて疲れます。
|
| 11月3日(土)言われて納得 |
実家に電話をした。久しぶりに聞けるゆらうの声にうちの母は感激。もともと感激しやすい人なんですけれど。でも、電話をゆらうに渡すときに僕が言った「日本のばあばだよ」という一言にえらく感激したようで「自分が国際的になったみたいでハイクラスな気分」と言っていた。何気ない一言だったし、それ以外なんて言ってよいのか分からないけれど、確かに日本国内だったら、県名がばあばの前に付くもの。たとえば「静岡のばあば」とか。もっとハイクラスなものを早く見つけたい！
|
| 11月4日(日)ありがとうごさいました。 |
ついにゆらうも二歳になりました。今日は、パパ、マモン、シェッシェル、レレットたちにパリに来てもらい誕生会をしました。エレーヌは昨日から3時間ほどしか寝ずに料理をし続けていました。おかげで大成功。ゆらうも数え切れないほどの車をもらって、午後はずっと「ブーブー」をほぼ休みなく繰り返していました。今回分を持って皆さんとはお別れです。エレーヌの妊娠、ゆらうの誕生、それから2年間も応援いただいてとても心強い気がしました。本当にありがとうございました。
|
|
★ここにはサポーターのアドバイスが入ります。
編集部よりコメント
今週の匠さんへ
匠さん、長い間素敵な日記をありがとうございました！
パリ発、そしてパパによる子育て日記、という貴重な足跡をSo Da Tsu comに残していただきました。
ゆらうくんの誕生から2年、育児というものを気負うことなくごく自然に、生活の一部にすっと取り込んできた匠さん。そんな姿を見るたび何度も、日本のパパもこんな風に育児と向き合えるようになるといいな〜と！
季節ごとに変わる街の景色や、ゆらうくんの着る子ども服などなど、モードに関わる匠さんの視点から撮られたたくさんの写真も、日記にファッション誌のようなエッセンスも加わえていただきました。
子育て支援では今ピカイチのフランス。これからも匠さん流パパ育児を存分に発揮していって下さいね！日本男児とパリジェンヌの血をひくゆらうくんの健やかな成長をお祈りしています。
(So Da Tsu com 編集部）
|
|
