手を取り合って子育てすれば、毎日はもっと楽しくなる!親子のためのサークルや地域活動、レッスンを紹介♪
「東北の子どもたちへおもちゃを!」フェルトをチクチクするママたち♪
第4回 チクチク会
床一面に並べられた色とりどりのフェルトのおもちゃたち。大根・苺・エビフライ・おにぎり…この本物そっくりに作られたふんわり温かなおもちゃの到着を待っているのは、東北地方の子どもたちです。2010年3月11日、東北地方を襲った大津波は家や家財道具だけでなく、子どもたちの大切なおもちゃたちも飲みこみました。
このチクチク会を主宰する田中さんは船橋の自宅で地震を経験し、その後食事を摂れなくなってしまった1歳半の娘を目の当たりにして「東北の子どもたちに何かできることはないか」と行動を起こしました。当初は購入したおもちゃを送っていましたが、娘が大好きなフェルトおもちゃを送ることを思いつき、周囲のママ友に呼びかけて制作を開始。既に1万人の子どもたちの手元に、チクチク会のフェルトおもちゃが届いています。
フェルト会社に掛け合って端切れを譲り受け、そのほかの素材は参加者の持ち寄りやアマゾンの「ほしい物リスト」を通した個人からの寄付で調達。月数回のチクチクの会では、フェルトを切る人・縫う人と得意分野を受け持ち、和気あいあいとした雰囲気のなか制作が進みます。
現在、東京都小平市・江東区・小金井市・千葉県船橋市・市川市にまで会場が増え、多くのママやおばさま、青年会の男性や小学生たちまでもがフェルトをチクチク♪ 年齢・性別を超えた被災地の子どもへの思いは消えることなく、これからもずっと続きます。
編んだお皿に5つずつセットして透明の袋へ。この日は被災地に届けるためのラッピングの日でした。
初めて会った人ともすぐに意気投合!お喋りしながらも、手はサッサッと動きます。
代表:田中弘実さん
最初にフェルトのおもちゃを送った時は、それまでにない大反響で、やっぱり「手づくりのものは心に響くんだ!」と実感しました。でも私は一介の主婦、材料費や現地に届ける郵送代など全て負担することは不可能です。そこでニュースリリースを発信してマスコミで取り上げてもらうことからはじめ、芸能人の被災地訪問のバスに荷物を乗せて運んでもらったり、企業にお願いして材料を提供してもらったり……この取り組みを知った全国の方たちからの支援によって、この活動が成り立っています。
小平に引っ越ししてからも、シニアボランティアの方や幼稚園やマンションで声をかけて、再度チクチクの会を結成。ブログやfacebookでも制作を呼びかけ、遠方からフェルトのおもちゃや材料だけを送ってくださる方も多いんです。ひとりで何かしようとすると限界がありますが、手芸が得意な人、素材調達が上手な人、色々な人材が集まるとできることが増え、どんどん楽しくなります。
一番最初、どこに何を送ったらいいか分からなかった時はいきなり石巻市役所に電話をして聞きましたし、ピーチジョンの野口社長に協力を仰ぐ時もツイッターに書き込みました。分からなかったら聞けばいい、とにかく声をあげて行動を起こしてみれば物事は動き始めるんだなあと実感しています。
今後は被災地へ送るだけでなく、小児科病棟や児童養護施設に送ったり、子どもたちとの手芸ワークショップを開くなど、チクチクを通した子ども支援を広げていく予定です。
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主な活動場所:
船橋・亀戸・小平・国分寺・小金井でチクチク会を開催
対象者:
手づくり・手芸に興味がある方、「子どものために何かしたい」という方ならどなたでも
定員:なし
参加費:無料
開催日:
不定期 月1~2回程度(開催場所によって異なる/都合の合うときだけ参加する形式でOK)
参加するには?:
surorenn■gmail.com 宛にメール
※メール送信時は、■マークを@に変えてください。
2014年1月14日更新